うるとらサポーターズの活動について

おはようございます。今日うるとらサポーターズ給食委員会の、一応発表をさせていただくんですけれども、本当に今日の準備で、本当に昨日の夜までみんなでワイワイワイワイやってて、準備不足の点があるのはちょっとご了承いただきたいと思いますが、とりあえず、今まで各地で、(団体)または個人で一生懸命活動されてきて、子どもの為にと活動されてきた方が、今改めてこの2年半ちょっと振り返って、今何ができるか?これからどうしたらいいのか?ということを真剣に考えています。できればこの輪をですね、広げて、たくさんの方に広げていただいて、本当に全国で、全国の問題なので、全国のお母さんたちと繋がって子どもたちを守っていけたらなと思っています。

 

今日はうるとらサポーターズで今どんな取り組みをしているか、これからどんなことをやりたいか、みなさんにどういったことをご協力いただきたいかってことをお話させていただきたいと思います。

 

現状:放射能汚染の影響

先日、三宅洋平さんが私たちの第一回目の委員会に参加してくださった時に、ちょうど外では特定秘密保護法案のあの例のことがありまして・・・まさにその日にこんな通達が出ていて驚きましたと言う話です。もう御存知の方がほとんだと思うんですけども、文部科学省の方からシイタケを使ってください!給食で使ってください!ということで通達が出ています。

これを私、早速地元のですね議員さんにお伝えして委員会で取り上げてもらいましたら、学校給食をやっている課の方では「文科省からそういうお達しが出たのであれば使います。」というお話でした。

それでですね今こういう状況で、もうひとつ、これも最近の16日のニュースなんですけれども、栃木県北部で大学の先生がアンケートを取ってくれました。被ばく検査、母乳であるとかお子さんの尿の被曝検査をするために県の方が動いたんですが、その被ばく検査をためらっているお母さんが大変多いですよというニュースです。で、結局乳幼児の保護者は考えるとそれがストレスになってかえって嫌だと、そういうお母さんたちが多いということでなかなかこの検査が進まないということですね。まだ全く終わっていないということがわかると思います。

 

今も全国で、厚労省をはじめ、各産地の各自治体の方で食材は検査されています。国の検査は、そういったところの検査は数値は基準値以下ですので食べて大丈夫ということになっていますが、給食食材からも微量ですが、最近はかなり(数値が)落ちて微量ですが、数ベクレル検出されることがあります。それでもう大丈夫でしょうか?安心でしょうか?ということで、今うるとらサポーターズの方でもアンケートを取らせていただいています。

 

[資料]千葉県の例で実数値を見てみましょう。

 

でこれお手元の資料にありますので後ほどゆっくりご覧になってください。みなさんがちょっと心配だなという食材はやっぱり微量ながらも今数値がまだ検出されているということです。

現状:地域格差

もうひとつ、今うるとらサポーターズでいろんな経験とか知恵を突き合わせて話し合ったところ、かなり地域格差が拡がっているのではないかという問題が浮上しました。ここに出ている足立区と北海道札幌市ということで比較が出ているんですけれども、実は私足立区の方におりますのでこういう状況をずっとこの2年間ぐらい見てまいりました。他の地域でも取り組みが進んでいて、定期的に検査してもらっているところ、もう一度検出したら使わないと、自治体の方がそういう姿勢で取り組んでいただいているところは多いとは思うんですけれども。それに比べて、足立区だけではなくて、東京都内の中にも検査自体も定期的に行っていない自治体がいくつか残っています。そういった実態も、地元のことだけではなく他の地域のことにも目を向けて行きたいなということです。

こちらのHPの方にはですね、実は今まだまだ全然始めたばっかりなんですけれども、各地域の、自治体ごとの給食の検査の取り組み状況を載せていこうかなと思っています。文科省なんかでも多分HPにどこどこでこういう検査をしてますみたいなリンクが貼ってあると思うんですけれども。

 

【参考リンク】

学校給食における放射性物質の検査結果

[文部科学省ホームページより]

 

実際に地域で活動されたりだとか、実際にお子さんに食べさせている方が「うちの地域ではこういう状況です」ということを生の声をあげていただきたくって。例えば「今はやっているけれどももう来年春になったらやめちゃいそうだ」とか、あともっと「機械を買ってくれて、もっと細かい検査ができるようになりました」とか、そういう生の声を届けていただけたらなと思っています。これはHPの方にも後日載せる予定ですのでぜひご覧ください。ぜひお住まいの地域の情報をお寄せいただければと思います。どんな形でも、「HPのここに載っているよ!」でもいいですし、ご自身で調べられた資料を送っていただいても結構です。うるとらサポーターズの方にご連絡いただければと思います。

 

【参考資料】6つの地方自治体の給食の放射能対策を比較してみました。

(上段左から)東京都足立区・東京都葛飾区・千葉県我孫子市

(下段左から)群馬県・北海道札幌市・東京都武蔵野市

 未だにちょっと検査をしていないところもあるんですけれども、していても丸ごとで一週間分まとめてミキサー検査でやっていて、下限値は低いんですが・・・そういった(汚染の)問題は無いですよと、安心は担保していますよということなんですけれども。

実はもうここにいる方はご存知かとは思いますけれども、牛乳を混ぜてしまうとなかなかね、検出されにくいというか。実際に汚染がもしあったとしてもどの食材か特定ができないという、このミキサー検査にはちょっと弱点がありますので、出来ればこういった形でではなく、一品ずつ、しかも多分お母さんたちは食前に測って欲しい、口に入る前にもし汚染があったら取ってほしいっていうのが一番の理想だと思うんですけども。そういった方向に、どういったものが一番現実的に則しているのかというのをみんなで意見を出し合って、そういったことを先ず自治体であったり国であったりというふうに意見を届けられればなと思っています。

現状:見落としてはならない格差

こういった、今お話したのは大体公立、区立だったりとか市立の小中学校、もしくは保育園とか、幼稚園もあるところもあると思うんですけれども、こういったところが多いと思うんですが。そういったところは(自治体が給食の放射性物質)検査をしていればどこもやっていただけるということなんですけども、たまにですね「こういった格差を見落としてはならない!」ということなんですけれども。やはり公的なところではなくって、特に保育所とか別の、まあいわゆる経営者がいらっしゃる、そういったとこだとトップの方の意向でまあ「放射能の問題大丈夫だよ」という方と、「いや子どもたちのために検査します」という方と、かなりやり方が変わってくると思うんですね。でもこの保育所とか幼稚園に通っている子どもたちって、小中学校の子どもたちも大事なんですが、もっともっと感受性が高くってリスクを負っている子どもたちなんですよね。ここがなかなか守られにくいという現状があること。小さいお子さんを持っていらっしゃるお母さんは、今は手元に置いておけるからいいけれども幼稚園に上がった時にすごく不安、小学校上がった時すごく不安とういうのを考えられてると思うんですね。そういったところも満遍なく平等に守っていけるようにというやり方をぜひみんなで考え出せたらいいのかなと思っています。同じように公立高校と私立という違いもあります。それから下にある養護学校とか福祉施設、こういったところってもちろん行ってらっしゃる方が少なかったりとか、いろんなハンディ抱えてらっしゃる方がいてそのお母さんていうのはただでさえ大変なわけですよね、生活の環境が。そういった中で声を上げにくい、例えば行政から手を差しのべて、こちらの関係で、差しのべてもらっているから放射能のことまでは言えないとか、そういった立場的な違いがありますので・・・でもここまでも満遍なく平等に守ってもらえる仕組みづくりをぜひ国の方でやっていただけたらという希望があります。

今後の課題

私たち話し合う中で、今こんなことを絞って、どうして行ったらいいでしょうか?ということを話し合おうかなという段階に来ています。ここにも皆さんのご意見をたくさんたくさんいただきたい。「こういう例があって成功しています」とか、「こういうことをやってちょっと失敗しちゃいました」とか、別の意見もいただきたいです。

【検査する食材】

左側の検査方法についても、検査する食材・・・これはもう地域性もあると思いますし、時期的な物であるとか、いろいろ条件はあると思うんですけれども。これをどういう風に効率よく検査して行くか。じゃあ例えば、私の子どもが通っている区の給食でもいろいろ産地には気をつけてくださっているんですが、例えば熊本県のショウガっていうのは多分測らなくても大体大丈夫だと思うんですね。西の食材でそういった微量しか使わない微量しか使わないもの、むしろそれよりも関東で、お米であるとか割と多めにとか、週に何回もメニューの中に出てくるような食材は優先的に測ってほしいとか。そういった意見、細かな意見を本当は保護者の口から行政の方であるとか国の方に届けられるといいのかなと思います。そこには栄養士さんとかプロの方の目ももちろん欲しくって、どうしたらその食材を使わずに工夫して調理ができるか、栄養バランスがとれるかっていったこともぜひぜひ一緒に一緒に考えていただきたいなということです。

 

【測定器の精度】 

測定器の精度って言うのは、今ゲルマニウム半導体のを使っているところとシンチレーション、大体2種類ぐらいに大きく分かれると思うんですが。そちらもいま国から貸与、事故後安全のためにということで貸与されていたりとか、自治体で機器を購入して測ってくださってるところもあると思うんですけれども、ここでもやっぱり下限値の限界があったりとか、ここまでしかできないっていうラインがあるので、そこでちょっと平等性を欠いてしまうのかなと思います。

 

【測定する頻度】

測定する頻度だとかこういったところが、その自治体の規模であるとか学校数とかもそういった事情にも影響されると思いますので、こういったところもうまく自治体の方でしっかり考えて効率よくやっていただけたらなと思います。

 

【公表する基準と対応】

で、一番ここが自治体・・・一番最後に公表する基準と対応。ここが一番多分自治体さんは頭を悩ませる。出ちゃったらどうしようっていうことがあると思うんですね。けれどもここはやっぱりみんなが「汚染はあるんだ」ということと、「これぐらいなら大丈夫」じゃなくって、ちょっとでも出たらリスクを避けるために、みんなで共通の認識を持つことがまず第一かなと思っています。そこまでの歩みをなんとかみんなで切り開いていけたらいいなと思っています。

【給食制度の柔軟性】

そして右側。まあ今左側で説明したようなことはなかなか一筋縄ではいかない。

今までもみなさんすごく努力されてて、みんなみんな頑張ってきたんですけどなかなか一筋縄ではいかなくって。国がちょっとポーンと言ってくれたらここうまくスッと行くんじゃないかなと思う部分もあるんですけれども、今現在でこのリスクをちょっとでも回避したいっていう時に、給食の選択、牛乳を飲むか飲まないかという選択、このへんをちょっともうちょっと自由にできたらいいのかなと。やっぱり子どもが学校でとか幼稚園で一人だけ切ない思いをする。周りから変な目で見られたり嫌なことを言われたりするんじゃないかっていう母親の心配もありますので、こういったところがうまくクリアできるようになるといいなと思っています。

すみません、駆け足ですが。うるとらサポーターズからのお願いということで、今本当に簡単に話してしまったんですが、こういったアンケートを今やっています。これホームページ上からやっているんでぜひお気軽に参加いただきたいんですが・・・。

給食に関するアンケート」これは今ご説明した通り、皆さんの今の現状とこれからの希望を伺うような内容になっています。

二つ目。「子どもたちの体調に関するアンケート」これちょっと給食と離れるかなと思われるかもしれないんですけれども、原発事故後、お子さんの体調の変化、そういったのってお母さんが一番よくわかってる。うちの子はこんな病気をする子じゃなかったなぁとか、今までこんなことあったかな?ていうのはお母さんが一番そばに居て見てらっしゃると思います。それは先生より多分、小児科のお医者さんよりも確かだと思うんですね。そういったこれまでのことを振り返っていただいてちょっと聞かせていただけければなぁと思っています。

 最後に「私の放射能ハラスメント体験」という、ちょっとセンセーショナルな題名をつけてしまいましたけれども、これはわかりやすいようにハラスメントというか、嫌なことを言われた、やられたっていうことなので、今まで皆さんがもちろん、ご家族とか学校、行政とかそういったところで戦ってきた時に、やっぱりちょっと冷たい風に当たってらっしゃったと思うんですね。そういったことを、今まで誰にも言えなかったこととか、まあ思い出すのも腹立たしいのかもしれませんけれども、そういったことをぜひぜひちょっと教えていただいて、今はそれぞれもう対策をなさっていると思いますが、当時こうだったかなっていうお話を聞かせていただいて、それが今後無くなるようにしたいんですね。みんな子どもはどんどんどん大きくなってって、お母さんたちもその成長によってね、いろんな環境で子育てをしていくと思います。春が来れば皆さんね、進級・進学で環境が変わってきますけれども、そこでまた同じ目に遭うんですね。この2年間ぐらい多分皆さん同じよな感じだったと思うんですね。例えば行政でいい担当の方がいたからすごく話を聞いてもらえて対応をしてもらえた。学校でも校長先生がすごく理解があって。でもその先生がいなくなっちゃったらたらどうしますか?っていう話なんですね。そんなんではなくって、本当に法的に皆さんが平等に守ってもらえる、放射能を気にしているお家の子も気にしていないお家の子も一緒に守ってもらえるような仕組みづくりがあったらいいと思います。 

 

うるとらサポーターズのホームページ立ち上げてまだやっぱり1週間経ってないですかね。

何日間かの間にこのアンケートに答えていただいた方からどんどんどんどん意見が寄せられています。全部読むことはできないんですけれども、これは事故後どんな症状がありましたかっていうことを書いていただいています。本当に、読ませていただくと本当泣きそうなぐらいです。あの風の噂で聞いたことが、あぁ実際に体験していらっしゃる方がこんなにいるんだなということで。まあこれ一部なのであれですけども、やっぱり子どもさんの弱かった部分に影響が強く出ていたりとか、移住とか保養とかに出たら(症状が)無くなりました、良くなりましたとかって方もいます。

こちら「放射能ハラスメント体験」もお寄せいただいています。こちらももう涙ものです。

全部お話しできませんが、本当に一人で四面楚歌の中でみなさん頑張ってこられたんだなというのが伝わってくる内容です。本当に、別に過激なことを書く方はいません。本当にちっちゃなことです。なんですけれども、その人の生活を、この事故の放射能の影響っていうのがどれだけ変えてしまったかと言うのは、やっぱりそれぞれが心に留めておかなければいけないのかなと思っています。

 

こういったことで、ホームページの方にどんどん、どんどんいろんな呼びかけをしてまいりますので、ぜひぜひご参加ください。今サポーターズは20人ちょっと、30人ぐらいのお父さんお母さんでワイワイやっています。みんな普通の人です。私もすみませんガチガチですけど、普通の人が普通のことを、でも出来ることをやっていますので、ぜひぜひ太郎さんを応援していて子どもたちを一緒に守りたいという方がいたら是非サポーターの一員になっていただきたいと思います。

 

今日実は、メールマガジンという形でこちらからいろんな、今日みたいなイベントのお知らせをするために一つアドレスを取りましたので、登録していただけると、次回のこういったイベントもお知らせが行くようになりますので。会場内に多分貼ってあるんですね。バーコード(QRコード)を貼っておりますので、あれに空メールを送っていただけると登録ができるようになっていますので、ぜひよろしくお願いいたします。以上です。ありがとうございました。

 

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