うるとらサポーターズからの報告②

小田原の冷凍みかん事件

みなさんこんにちは。私は2011年まで中学校で理科を教えていました。品川と申します。

この小田原産の冷凍みかんがですね、神奈川県内あらゆるところで提供されて、横須賀と逗子とで中心に運動したんです。一緒にやったのが、今日も来られてますけど、中井さんという保護者の方と一緒にやりました。

冷凍みかんはですね、結局、結論からお話すると提供されました。逗子にいたっては4回も提供されました。だから、やめさせることはできなかったんですね。ただ、実はその後、昨年の秋にほうれん草で1.23Bq/kgぐらいの汚染されたほうれん草を出すっていう話があったんだけど、そこはやめさせることができたんです。その原因の一つが、まぁいろんな要素あるんですけど、その原因の一つが、その冷凍みかんの時に相当な運動をやったんですね。その中身についてちょっとお話をしたいんですけど。

 

相当な運動っていうのは別に、さっきお話をしたように僕たちだけではなくて、実は3つぐらいのグループが教育委員会に対して、冷凍みかんを中止をしてくれというそういう要望を出したんです。僕らではない他のお母さんたちのグループはですね、もう10ページにもわたる、先ほどあったバンダジェフスキーのデータなんかも含めて教育委員会に要望を出しました。ところがその教育委員会は非常に冷たくて、一般基準の100ベクレル以下なので安全ですということまで言って、冷凍みかんについては引っ込めなかったんですね。

 

まぁ教育委員会はそういう格好で拉致があかないっていうのがはっきりわかったんで、僕と中井さんたちが中心になって、学校長、それから学校の栄養職員ですね、そういう人に、それから学校の職員の代表みたいな人に要望書を出して。それだけではなくて、行けるところには、数人で手分けをして校長に直接話しに行きました。

 

僕ももう退職をしていたので、割合にスムーズだったのは、自分のお子さんがいる学校長とは、こっち側はかなり抵抗あると思うんだけど、向こうは保護者だから受け入れるんです。ところが、そうじゃない他の学校に行くっていうのは結構「あんた保護者じゃないでしょ?」みたいなそういう対応をされたり。

僕なんかも、土壌検査なんかもやってるんですけど、そうすると「立会なんかするな」と。「ふざけんな!日本国民の権利だ。知る権利だ。」とか、そういうやり取りまで校長としないと中に入っていけないんですけど、まぁそういうのは突破しながら、学校長に相当お話をして、お願いをして。

 

そこで校長が対応したのは、「食べさせない」って保護者が書いてくれば、お手紙を出せば「わかりました」と。それから残ったものについておかわりはやらせないでくれっていうこととかね、代わりのものを持って行ってもいいでしょ?っていうそんなことを含めてやり取りをしたんですけど。そこで、学校によってばらつきが出ました。校長の判断なんで。

そこが非常に大きな成果だったんですね、結果的には。ほうれん草を出した時に学校長の中で「冷凍みかんの時のような混乱は避けたい」って、そういう発言が教育委員会に対してあったんです。

 

僕らにしたらそれほどの混乱ではないと思うんだけど、そういう学校長同士の足並みの乱れることを一番嫌うみたいで、そこについての苦情を教育委員会に出した。それでほうれん草がなくなったんです、結果的には。ただそれほどこうほうれん草なくなった・・・

 

「産地変えたんです!」(会場から中井さん)

 

ほうれん草なくなったっていうことについては、わーやったー!っていうふうに喜べないのは、教育委員会はですね、100ベクレル以下だから本当は大丈夫ですよって。ただ何で(産地を)変えるかっていうと、群馬県産のものだったんですけど、それは測定をしてたんです。月3品目だけ測定をして群馬県産のものが1.1いくつ出てたんですけど、それを業者が入荷の状況で栃木産か何かのものに変えます、そういう言い方なんですね。

だから数字で危険だから、放射能の数値が出ていて危険だから、だから変えますということではなくて、あくまでも偶然みたいに装ってそれで変えたっていうことなんで。

 

やっぱりこれからの交渉の中でもね、100ベクレルっていうのを、とんでもない数字ですよね。もう一つは測定下限値。横須賀は1ベクレル前後なんでまだまだいいんですけど、ただそうは言ってもね、3.11前の1日の摂取量で0.02ベクレルと比べると相当高いし、それと比べるためにはもっと精密な測定をさせないとまずいだろうということが言えます。

それと、先生との関係なんですけど、先生も(給食を)食べないといけないんで、それもやめさせろっていう要求をしてきました。

司会 野呂美加さん:

 

各地ですね、教育委員会とか学校とか交渉してきたんですけれども、やっぱり国の100ベクレルの壁、それから保育園にいたっては50ベクレルという相当高いですね、基準で、「国が言ってるから大丈夫」というところで責任がなくなっちゃって、交渉がストップしている地域がすごく多いと思います。

 

ですから今日ですね、たくさんの省庁の方がお見えになってくださって、切実なる・・・やっぱり問題をここまで言って、3年やってやっぱり壁にぶつかってるというところにきていると思います。

 

では次にですね、武蔵野市の食品測定の実態はどうなのか?羨ましくて泣いてるお母さんたちも結構いるんですが、山本ひとみ武蔵野市会議員ですね、はい、よろしくお願いいたします。

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