山本太郎議員から開会のあいさつ

[司会]

NPO法人チェルノブイリへのかけはし代表

野呂美加さん

 

今日は、第一回「オール日本給食の安心安全を願う父母の会」主催で「省庁交渉大円卓会議」というのを開催させていただきます。今日お忙しい中お越しいただきましてありがとうございました。司会をさせていただきます、チェルノブイリへのかけはしの野呂と申します。今日ですね、まず今ちょっと国会から戻って来られた山本太郎参議院議員に開会のご挨拶をお願いしたいと思います。

山本太郎参議院議員より開会のごあいさつ

 

参議院議員の山本太郎です。「第一回給食委員会省庁交渉大円卓会議」ってすごい名前になってますけれども、“給食”っていうことに関してものすごく不安を抱えているお母さん方、そしてそのお母さんたちの気持ちを汲み取って、なんとか現状を変えてくださるであろう省庁のみなさま、本当に今日はお時間取っていただいてありがとうございます。

 

今国会の中でですね、食べ物の安全基準について語られることはほとんどありません。今の食品の安全基準値ってものが本当に安全かどうかっていうことをはっきり言える人なんて誰もいないと思うんですね。1キロあたり100ベクレル近い食品を何年にもわたって食べ続けた、その臨床データみたいなものは存在しないわけですよね。だとすれば、事故前に近い数値。もちろん事故前にはそのような規制値はなかったと思いますけれども、事故前に摂っていた数値は大体0.1、1キログラムあたり0.1くらいであったであろうと。それはいろんなデータ見ていただけたらわかるんですけれども。そこから比べると1キロあたり100ベクレルっていう基準は、千倍くらいに近いものを摂取していることになりますよね。もちろんすべての食べ物が1キロあたり100ベクレルですと言っているわけではないでしょうけれども、でも今いろいろな検査が行われている中で、1キログラムあたり100ベクレルにしなくても、もっと基準を厳しくしても大丈夫なんだと思うんですよ。

 

日本の1キロあたり100ベクレルは世界的に見ても安全なんだという話もあります。もちろんコーデックスとかいろんなところ見にいくとそのようなんですけども、ではどうして同盟国であるアメリカが2013年に、日本の食品の輸入禁止というものを8県、福島県含めた8県を14県にまで拡大したのか。これはもう世界の意見なんだと思うんですよ。日本の食品には注意が必要だということの警鐘だと思っています。これを一番子どもたち、放射性物質への感受性が強い子どもたちに対して、果して給食という形で取り入れていくのはいかがなものかと思うんですね。出来る限り事故前の数値に、給食だけでもまずは近付けていくっていう努力が必要なんじゃないかと思うんです。

 

もちろん子どもたち、子どもたちを守れない国があるとするならば、その国に未来がないというのはもうものすごくわかりやすい話だと思うので、未来の有権者であり納税者である子どもたちを、今なんとか守らなきゃこの国に未来はないんじゃないかと思います。ぜひ省庁のみなさんにもご協力いただいて、この“給食”っていうものに対しての基準であったり、“給食”っていうものに対しての規制っていうものをより強化して、保護者の皆さんに安心安全を届けていただきたいと。そしてこの“給食”というものに対して不安があるご家庭に対しては“お弁当を持参”ていうこともスタンダードにしていただきたいということでこのような時間を設けました。ぜひご協力ください。

 

そして、これが一回だけで終わるわけではなく、回を重ねていって、全国の給食、子どもたちを守りたいというお母さんたちがたくさん参加できるような会にしていけたらと思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。

参考資料

【コーデックス委員会の概要】

 

コーデックス委員会(Codex Alimentarius Commission (CAC))は、国際連合食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO))と世界保健機関(World Health Organization (WHO))が1963年に設立した、食品の国際基準(コーデックス基準)を作る政府間組織です。その目的は、消費者の健康を保護するとともに、食品の公正な貿易を促進することです。180カ国以上が加盟しています。 

また、一定の条件を満たし審査をパスした国際機関もオブザーバー機関として参加することができます。

事務局はイタリアのローマ(FAO本部内)にあります。

コーデックス委員会には、総会、執行委員会、一般問題部会、個別食品部会、特別部会と、地域調整部会が設置されています。

 

(1) コーデックス委員会は、科学的なリスク評価に基づき各種基準を策定していますが、この科学的なリスク評価については、コーデックス委員会とは別にFAOとWHOが合同で運営する専門家会議(FAO/WHO合同専門家会議)にて行います。

 

(2) 現在180カ国以上がコーデックス委員会に加盟していますが、そのおよそ3分の2は発展途上国です。国際基準を作るためには、できるだけ多くの国が会議に参加することが望ましいことから、FAOとWHOはコーデックス信託基金を設立し途上国からの参加に伴う負担を減らし、積極的にコーデックス基準のプロセスに参画できるよう支援しています。

 

厚生労働省ホームページより抜粋

【アメリカの輸入規制について】

米国の放射性物質に係る輸入規制の変更の概要について(平成25年9月9日時点)
usa_gaiyo_130927.pdf
PDFファイル 71.1 KB
米国の放射性物質に係る輸入規制の変更の概要について:正誤表
usa_seigo_130927.pdf
PDFファイル 162.7 KB

【原発事故前の食事中の放射性物質】

日常食中のCs-137(セシウム137)の経年変化
日常食中のCs-137の経年変化.pdf
PDFファイル 118.8 KB
日常食中のSr-90(ストロンチウム90)の経年変化
日常食中のSr-90の経年変化.pdf
PDFファイル 228.5 KB
日常食から受ける放射線量 預託実効線量の計算
日常食から受ける放射線量 預託実効線量の計算.pdf
PDFファイル 346.4 KB
関東地方における日常食中の各核種の経年変化
関東地方における日常食中の各核種の経年変化.pdf
PDFファイル 436.0 KB

[司会] 野呂

 

はい、ありがとうございました。私もチェルノブイリの救援を20年近く続けてきましたが、お母さんたちがやはり一番大変だと、ベラルーシの官僚の人たちが第一声でおっしゃったんですね。これから日本のお母さんたちが大変であると。それは子どもたちの体調もそうなんですが、母親の精神の限界が来るわけですね。

 

ですから、やはり母親の声を聞いてほしい。そしていつでも声を上げることができてほしい。トップダウンで結論だけ来るんじゃないんだという。そういうことを経験として、やはりみなさん心配されておられました。母親が一番子どものお医者さんでありますから、そのような意味も込めて、今日は本当に手作りでお母さたちが質問を作ってですね、この3年間いろんなところで交渉を続けてきて、やはり地方自治体ではだめだった、学校ではだめだった、教育委員会ではだめだったという壁に突き当たって、最後、国の省庁のみなさんにお願いを持ってまいりました。

 

ではいちばん最初にですね、福島の母親を代表して野口さんですね、これまで給食問題3年間やってこられたと思うんですが、現状をちょっとお話しください。

次は福島県郡山市のお母さんのお話です。→Comingsoon!!

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