司会 野呂美加さん:
福島から今日いらしてるお母さんちょっとお願いします。
(実はこのお母さんはこの日の会議の中で発言する予定ではありませんでした。しかし、お話を聞いているうちに、なぜここでこのお母さんが自らマイクを握り、ご自分のお子さんの話をしてくださったのかはすぐに理解出来ました。)
私は安全といわれている会津若松市から来ました。
言いたい事は沢山あるんですが。
今皆ご存知かと思うんですが、今週は1月24日から30日まで全国学校給食週間というものなんです。私ちょっと幸か不幸なことになるか参っていました。
震災当初、県は安全なものを提供してくれるだろうと、思いたくないけど信じて過ごしていましたが、何しろ息子の鼻血が止まりませんでした。
ここで健康被害のことをあまり言いたくないんですが。9月から許可はいただかずにお弁当にしますと言い切ってお弁当にしました。それから言われてみれば鼻血が止まったんです。
それから中学校の1年の時はお弁当を学校から頂くメニュー表通りに作りました。でもきのこは入れていませんでした。そして2年生になりました。年頃の男の子です。自分だけお弁当、みんなが食べていないお弁当を自分だけ食べていることが苦痛になってきました。そしてお弁当を食べてこなくなりました。
家に帰って「ただいま」と言って私に悪いと思ったのか、そのお弁当をかき込むように食べるようになりました。でももうそれは危ないから食べないでということで「どうしたいの?」と言ったら、
「学校の給食の時間1分1秒が苦痛だ。
俺は皆と一緒でいい。
俺は死んだっていいから皆と同じものが食べたいんだ!」
と、そのように言うようになりました。私もそこまで言われて胃に穴をあけられては困ると思いまして、分かったよということで給食センターに電話をして本当に安全なのかと聞きました。そうしたら大丈夫ですお母さん安心してくださいということで給食スタートしました。
給食いいよと言われた時は「本当に本当に僕は給食を食べていいの?」と金曜日の夜でしたけども、月曜日の間まで5回も本当に給食食べていいのと聞かれました。いいとは思っていないけども、いいということにしたわけです。
毎月この給食に何が出されるかというのがくるんです。私はお弁当を作っている時はじっくり穴が開くほど見ました。その通りに作りました。だけども、安全だということで私も心配事から離れたかったので全然見なかったんです。だから途中の月も、私捨ててしまった日もあるんですが、しいたけという話が最近聞かれてきたので、地産地消に入れられると聞いたのでちょっと気になっていたんです。
1月10日に学校から帰って来た時に蕁麻疹が出て帰って来ました。蕁麻疹が出ちゃったんだ。その時は給食だとは思いませんでした。それでまた最近具合が悪くなってきたので、具合が悪くなった時の給食のメニューを見てみると、1月10日にしいたけが入っていました。
11月は干ししいたけがだったのですが、その頃も具合が悪かったんですね。大体月に3回か4回しいたけが入っています。
21日塾を休んだんですね。その日のお昼はしいたけでした。まさかと思って給食。それでまたうちの息子は火曜日28日休みました。前日のメニューにしいたけが入っていました。これは何か関係あるのかもしれませんし、ないのかもしれません。
安全な会津が一所懸命考えて作ってくれたはずなのだから疑いたくはないのですが、蕁麻疹が出たり具合が悪い、力が入らない、関節が痛い、こういう症状を聞くたびに私は???で。血液検査も実はあまり良くないんですね。
細かいことは言いたくないので控えさせていただきますけれども。本当に子どもを守りたいのか被曝させたいのか、本当に1人1人に聞いてみたいくらいです。
あの、私高齢出産なんですよ。やっと産んだんですね。皆さんどの人だってお母さんが一所懸命食べものを気をつけて、タバコも気をつけて、お酒も気をつけて、色々洗剤とか。そうやって皆お母さんから生まれてくるわけですよ。
その子を自分が守れないというのがどれだけの苦しみかということを分かっていただきたい。どんな人にもお母さんいるんです。全力で守っていただきたいと思います。
私は安全といわれている会津から来ました。
この会津の、安全といわれている中ですっごく心配している奇人変人の1人です。
それで、水だってうちの子は塩素の水あまりは飲ませたことないんですが。水筒の水だってある先生から水筒の水飲むなと言われました。先輩からも水筒の水飲むなと言われました。学校で水飲んできません。ヘロヘロになって帰って来ます。
学校の先生に、うちの子だけを守りたいわけではないので給食を選択にするとか、水も自由に持ってきていいよといって欲しいんですよ。そういう風に言うと、あなたのお子さんにはそういう症状があるんだから、あなたの申し出があってお子さんにはそれを許可しますけども、文科省が言っている基準の安全なお水ですからみんな水道で飲むのが基本ですと言われました。
子どもが周りと違うことをすることに対し引け目を感じないよう、私たちだって何食べたいか自由なもの食べられるわけですよ。学校だってそれは別にあっていいと思うんですよ。給食にします、お弁当にします、そういう選択の許可を与えていただけるような、そういう日本の学校にして欲しいと私は思っております。よろしくお願いいたします。
→ 省庁交渉(3)