武蔵野市議会 山本ひとみ議員のおはなし(2)

食材の選択や検査の方針

武蔵野市の食材購入や検査の方針ということに関して言いますと、この3番目に書いてありますように、これは政府が決めている検出された地域に関してレベルが2つありますけれどもそれに関しては特に注意をするということになっています。

より注意する地域がAと書いてあって、福島・岩手・宮城等の東北ですね。Bは関東圏や東北のもう少し離れたところ、東京も入ってますけれども、こうしたところに関する食材に関してはより注意をしているというふうに担当者は言っています。

それから、牛乳と米はあの原則週1回測っています。子供たちにとって量が多いものは、あと主食になるものは測る。食べる量が多いものにも気をつけてそれも測っている。

 

担当者は、私たちとも会ったり、資料もお渡しをしていたり、その人自身も勉強会に行ったりしているので、規制に対する考え方がすべて一致はしていませんが、いろいろ気をつけてやっていただいてまして、生のしいたけは使っていません。きのこは主に九州産を使っています。干ししいたけなどは愛媛産などを使っていますね、そうですね。はい。そんな感じで現場の栄養士さんと意見交換をして、気になることがあったらその都度やったりはすることができるというのは、私たちとしては心強いというか恵まれていると思います。

全体ではどうなのかということに関しては、こちらの資料の2枚目の方に一応、左側が現在の検査体制の一覧ですね。保育園が1個増えたので単体の件数が1件減っています。それから左は、10か月ほど前に予算委員会でちょっと資料請求をして、多摩地域の放射性物質の測定体制に関する一覧表を出していただきました。基本的に食材の検査を全くやっていないところは、多摩地域では1市もないですけれども、みんなやっていますが、外注の場合や、あとレンタル、機械を借りてやっている場合も結構多いです。

機種に関しては全部は調べられなかったんですが、自治体でゲルマを買ったところは多分ないのではないかと、これは正確ではありませんが、そのように思っています。

今、国の、例えば消費者庁などのレンタルの機械はゲルマではないですし、2年前に1億円だけ予算がついて、食材用の測定器を買うんだったら補助を出すと言ってましたけれども、それは制度としてはないので、自治体によってはそこまでお金がかけられないというところもあると思うので、私などは国全体でそういう制度を作って、やっぱり財政力武蔵野市はいいですから、熱心なお母さんがいると同時に、財政力も比較的あるということで可能だったと思いますけれども、そうでないところもそういう制度があればよりいいのではないかと考えております。

今後の課題

最後に、現状で課題があるとそれは思っておりまして、1年数ヶ月間ずっと丸ごと検査をやってまったく不検出で、もちろんないっていうことではなくて、検出はされておりません。

今後、海産物なども本当に三陸沖などは多分武蔵野市は使わないとは思うんですけれども、やはり、単体検査の方の件数を増やしてほしいということは、親たちもその希望を強く持っていますし、私もそう思っております。

また、1時間に1検体測って、それはマリネリ容器を洗ったり、フードプロセッサーにかけたりという時間もあったりするので20分しか測定しないというようになってますけれども、できれはもう少し測定時間を増やしていただきたいというふうには思っております。

本来2時間測れる機械でなので2時間測りたいんですけれども、そうすると小学校・中学校・保育園のいろんな食材をすべてあたることができないし、保育園だったら近くの八百屋さんにだいたい買いに行くっていうことなので、結構あちこちから購入していますから、本当だったらもう少し件数を増やしていく必要があるとは思っていますが、公平ということが行政では大前提なので、それはちょっとできていないのが実状です。

 

更にもう少しうまくいけば、親たちが持ち込む食材に関しても、家庭菜園だったり、そういうところん関しても安価な値段で測るようなシステムを作ってほしいということも言っておりますが、給食調理場に関しては非常に、食品安全の問題で人が入るとか持ち込むということに関して厳格にやっているので、持ち込みが非常に難しいという問題はあります。

最後に、陳情の時には父母との協議会を作ってほしいということも出しました。運営体制や、データが出た場合にどういうふうな仕入れにするのかということについて現場の意見を聞いてほしいからだったんですけれども、恒常的な協議会っていうのは現状ではできていないんですね。

 

ただ、問題があるなとか、これはどうなってるんだろうとかいう時に、予め話をしたいと言えばそれは一緒に会って話ができるので、私としては、さっき市の職員に関してはちょっとというご意見もありましたが、私は話せばわかる人がどこの市でもいるのではないか。これ以上仕事を増やしたくない人、争いはなるべく避けたいという人もおりますけれども、子どもたちに安全なものを食べさせるためにそういう仕事をしているという方もいらっしゃると思うので、そこは選り好みしないでぜひ誠意を持って各自治体の食材担当者、先生にも声をかけて、仲良くして、子どもたちを守るために共同でやっていただきたいと思います。

 

以上で武蔵野市の報告を終わります。

 

野呂:ありがとうございました。山本さんちょっとお尋ねしたいんですど、やっぱり現場の栄養士さんたちとの懇談会みたいなことについてはちょっと一言、はい。お母さんとの懇談会っていうのはやっぱり必要かなと思うんですけれども、はい。

 

山本:どうやってやったかっていうことですか?

 

野呂:ええ、ええ。

 

山本:どうやってやったかというと、まず、私が話しかける前にお父さんやお母さんがその人に電話をしてましたよね。電話をしていて、「これはどうなんですか」とか、「しいたけのメニュー多いのはどうしてですか」とか。そうしたらやっぱり答えてくれていて。しょっちゅうその調理場に行く親もいたりしたんですけれども、そういう人にもちゃんと時間を取って聞いてくださってた。何回か、1時間とか取ってお話をする場も持ちました。

まあそれはなかなかね、全部は一緒にならなかったですよ、最初の年はやっぱり。「どうして秋はいつもきのこご飯が出るんですか」とか、そういうことを何度も何度もお話したけれども、「測って安全なものを使っているので、やっぱりきのこに関しては季節のものを出したいという方針だから」と言われると、「じゃあ測ってやってくださいね」というようなやりとりはしたことがあります。

気になった時には結構電話をして、そちらによくね、連絡取っているお母さんも来てらっしゃるんですけれども、お話はして。平行線のこともあるけれども、「じゃあここは変えます」とかっていうふうに言ってくれることもあるし。なんだろう・・・電話して、なんか会ってくれない市があるのかと思うと、それは私はすごく不思議ですよね。

 

野呂:まぁそっちの方が多いと思うんですね。今日やっぱり要請の中でやはりそういう現場の人との円卓会議ですね。偉い人と一生懸命会議をしても放射能のことわからないですから、やっぱりその現場の人たちとお母さんたちとの会議を求めたいなっていうのも要請の中の一つに入っているのと、やはりこのことを理解てくれる議員さんがいるかいないかで、子どもたちの運命が分かれたかなというところは、各地域回っていて感じます。どうもありがとうございました。

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