消費者問題特別委員会で福島みずほ議員が質疑

平成26年3月26日 参議院・消費者問題に関する特別委員会で、社民党福島みずほ議員が学校給食の放射能対策について質問をしてくださいました。

[参考ページ]

130省庁交渉大円卓会議 省庁交渉(2) 

 

[参考資料]

H25-12-06_文科省事務連絡 学校給食における国産しいたけの使用等について
PDFファイル 55.5 KB
H26-02-19_文科省事務連絡 学校給食におけるしいたけ等食材の選定について
PDFファイル 152.4 KB

平成23年11月21日 文部科学省事務連絡

安全・安心のための学校給食環境整備事業について

[文字起こし]

 

福島みずほ議員:

学校給食と放射性物質についてお聞きいたします。

福島県内外における学校給食の放射線量チェックについて、平成26年度予算が1億7千7百万円つき、それぞれやっていることは承知しております。

ひとつお聞きをいたします。平成25年12月6日には、『学校給食における国産しいたけの使用等について』という事務連絡が出て、平成26年2月19日には文科省、同じく文科省から「学校給食における食材の選定においては、国産しいたけをはじめ、水産物等を含む食品全般の使用に関して、上記のことを踏まえ、風評被害の拡大につながりかねない自粛等の取り扱いをしないなど、適切な対応について、各市町村、教育委員会および所轄の学校等に周知をお願いします。」というのが出てるんですね。

で、ちょっとやっぱり変ていうかですね、学校給食って自治事務で、例えばりんごを使え、みかんを使え、いちごを使え、キャベツ使えっていうふうに言うのが変なように、何でしいたけ、あるいはしいたけは2回出てますよね。で、海産物を使えということをですね、文科省がいちいち指示をするのか。学校現場は、給食は子どもたちの安全を考えて、そして食材を使っているわけですから、何でこの事務処理要領が必要なのか。やっぱり何となく奇異な感じがする。なぜ特定の食材を使えという事務処理要領、事務連絡を出したんでしょうか?

 

委員長:文部科学省官房永山審議官

 

文部科学省永山賀久審議官(スポーツ・青少年局担当):

ご指摘の事務連絡の件につきましては、直接にはですね、昨年の11月にですね、生産現場からのご意見踏まえまして、私どものほうに「原木しいたけ等の再生回復に関する緊急申し入れ」をいただいたという経緯でございます。

一方で、学校給食においてどのような食材を使用するかっていうのは、ご指摘がございました通り、最終的にはもちろん学校の設置者である各教育委員会等が実情に応じてですね、適切に判断するというものでございますけれども、まぁ今回の通知はそのことを前提としつつ、食品中の放射性物質の検査体制などの必要な情報の周知を図った上で、各自治体における適切な対応を求めたものでございます。

 

委員長:福島みずほ君

 

福島みずほ議員:

はい。天下の文科省がいちいちこの食材使えって言うのはやっぱり変ですよ。それは学校現場に任せるべきじゃないですか。海産物使えとかしいたけ使えとか、じゃあ他のはどうなるのっていうか。やっぱりおかしいですよ。というふうに思っております。これ反省点はないですか。

 

委員長:永山審議官

 

文部科学省永山賀久審議官(スポーツ・青少年局担当):

委員長。はい。繰り返しになりますけれども、最終的な判断ていうのはもちろん設置者がやるということなんですけれども、まぁ通知の中でも書いてございますけれども、風評被害の拡大につながりかねない自粛等の取り扱いをしないようにという趣旨での通知でございますので、私どもとしては適切なものと考えてございます。

 

委員長:福島みずほ君

 

福島みずほ議員:

はい。学校現場によっては、じゃあちょっとやっぱり海産物はやめようとかですね、いろんなことがあっても私はいいと思ってるんです。やっぱりちょっとやり過ぎではないか。それはそこの現場に任せるべきだと思います。

あと、お母さんたち、お父さんたちの中から、やっぱり基準値以下だと思っても心配だから、自分でお弁当を持って行かせたいっていう声は実は聞くんですね、今でも。この場合、お弁当を持参する子どもに対して、やっぱりでもそれは現場ではすごく、やっぱりいじめになるんじゃないか、やりにくいっていう話もよく聞きます。これについての配慮、ぜひ文科省にお願いしたい。どうでしょうか。

 

委員長:永山審議官

 

文部科学省永山賀久審議官(スポーツ・青少年局担当):

子どもたちに正しい食事の摂り方ですとか、望ましい食習慣を身に付けさせる。あるいはその学校において継続的に食育を推進する。これは非常に重要な課題であると思いますし、学校給食はその観点から大変大きな役割を果たしていると思っています。

一方では、原発事故以降ですね、放射性物質の食材への影響について保護者から問い合わせですとか、不安の声が学校現場に寄せられている、保護者等が弁当や水筒の持参を希望する場合があるといったことも認識いたしておりまして、このような場合には、学校等の取組みについて十分説明をした上で、場合によって、弁当の持参も含めてですね、しかるべく配慮するということが必要でございます。

そういったことをお願いする事務連絡というのを、ご案内の通り平成23年11月21日付けで各教育委員会等に通知をいたしているところでございます。

 

委員長:福島みずほ君

 

福島みずほ議員:

はい。ぜひ配慮をよろしくお願いします。以上で終わります。ありがとうございます。

 

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