食品と暮らしの安全基金 小若順一さん (4)

省庁交渉について

それで、今日の集会なんですけど、何で私がここでこの話をしなきゃいけないのかっていうのはよくわからないんですけど・・・。つまり、役人に質問状出してるの見せてもらったんですよね、今日お昼に来る人に。そうすっとこの1.1ベクレルの話が出てないんですよ、そもそも。出てないのに僕が一生懸命話しましたけれども、出てない話を役人に言ったって「知りません」って言っておしまいです。

私は学会で講演こそしてますけれども、別に役人が知ってるわけでもなくて、別に知らないって言ってもそれは当たり前なんですよ。新聞にも出てないしテレビにも出てないんですから。だから役人が午後、今日の僕の話を受けてですね、なんだかんだ言って怒ってもしょうがないです。

 

だけどまず健康被害が出るぞって話は僕は相当強烈にしましたから。とにかくデータを示して冷静に迫るっていうことがまず重要だろうと私は思います。

 

それから、測定についてガンガン突っ込むメンバーっていうのは、多分川根先生が次に色々とみなさんを先導してくださるんだろうと思いますけれども。そりゃね、合理的にやっていくと、要するに予算が限られていて合理的にやっていくと、結局学校給食の素材を個別に検査してくれっていう話になるんですよ。しかもこうやって低いレベルで被害が出ているんですから、だから素材を出来るだけ低いレベルでこういう機械でやってくださいって話やるんで、合理性を追求するだけでいいんですよ。ガンガン突っ込まなくたって、何が合理性かを考えるだけでいいわけです。

 

それから、わめくメンバーがいてもいいって言うんですけど、わめいてもしょうがないんで、わめくんだったら泣いたほうがいいですよね。

最初に申し上げたように市の役人は本当にひどいんですよ。僕は今まで市役所行って交渉したことがなかったんでびっくりしましたけど、それから見たらね、厚生省とか農林省とか文科省の役人なんてのは多少「志」があるんですよ。

 

学校給食なんかすでに申し入れ行ってきましたけど、本当にいい人なんですよね。現場でがんばってよくやって、それでどんどん上がってきて、子どもたちを大切にして、それでまぁトップまで来てる。今日は来ませんけど。すごくいい人が結構いるんですね。そもそも大体文科省選んだとか、農水省選んだとかってのは、例えば日本の農業守ろうとか思って入るやつは相当程度いるわけでして、その人達と仲良くして改善するっていうのが基本です。そこは絶対間違えないでもらいたい。

 

ニュースとか情報見てですね、怒ればいいっていうふうに思ってる人いると思うんですが、これはもう完璧に間違いです。怒るんじゃなくて、こういうところの役人と仲良くして、ちょっとでも子どものためになるように協力していこうという。向こうだって子どもを守るぐらい思ってるんですから。市の役人はどうも思ってないんじゃないかと思うんですけれども、少なくとも僕は何度も中央官庁の役人とこには来てますけれども、彼らは多少なりとも、みなさんが思ってる以上に思ってます。ただ、政権があって、政権のために働くのも役人ですから、それは表に出しては言えませんし、こういう経済優先の国でですね、どこまでやれるかっていうのが限度があるんですけれども。

 

とにかく今日午後討論するんでしょうけど、基本は、いいかどうかは別にして、腹が立つ役人がいるかもしれませんけど、でもいい関係を結ぶ集まりの第一歩にしていただきたいというのが私の希望です。

「1ベクレル/kgをベースに交渉してください」

すいません、こいつをあとで買って読んでください。宣伝ですけれども。これがこれからの教科書になります。とにかく今まで放射能の安全性(?)やってたってのはですね、死亡統計見るのが基本なんですよ。死亡統計見て、がんが増えた、心臓病で死んだとかってこれでいくんですよね。

 

で、有意差があるなしで見ていく。有意差があるとここまで影響があるというでしょ。で、健康に影響がないって言うんですよ。ここが言い換えてて、死ぬ・死なないのデータで健康に影響がある・ないを話す。だから、まったく嘘を言ってきたんです、放射能汚染の話ってのは。一部はまぁ健康影響やってるのかもしれません。基本は死亡統計です。

 

するとどうなったかって言ったら、僕なんかは痛みを中心に見てきたんですよね。痛みでデータを取ってくると、今までの安全基準の千三百分の一のレベルで痛みが出てるという結果。当たり前でしょ。千三百倍やったら死んだっていう。全然矛盾はないです。これからはとにかくそういうふうにひっくり返していかなきゃいけないんで、最終的には1ベクレルで子どもを守ろうという。とりあえずですよ。実際には、将来はこれが0.5になるかもしれないし、0.2になるかもしれません。当面証拠があるのは1.1で危険性があるので、1ベクレル規制っていうのが当面の目標になります。

 

そのためにもぜひ『放射能被害の新事実』っていうのを買っていただいて。これはまぁ僕達の活動資金にもなるので、ぜひこれを買っていただいて理論武装はしてください。だけど役人とは、地方官庁の役人とは仲良くしないと、みなさんが喧嘩をすると子どもがいじめられるんですから、そういう仕組があることも考えて、ぜひ理論武装だけしてこれはまぁ別途。

 

特に私とか川根先生が、例えば食品安全委員会の連中と討論するという、そういうことになるわけでして、みなさんが多分現場と喧嘩をする話しじゃないです。みなさんの中で1ベクレル規制というのが常識になればいい、そんなふうに私は思ってます。

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